東京にあるドイツ式学士会
学士会の活動
伝統
江戸ライン会は1856年に設立された学士会組織の一部である。従って我々の伝統の多くは18世紀、19世紀から変わっておらず、中には中世に遡るものもある。江戸ライン会はこの誇るべき伝統を今日に継承する役割を担っている。特に忠誠・誠実・温厚の観念を、時を超えて変わらぬ学士会の礼儀作法として掲げている。
歌とビール
江戸ライン会では多くの祝宴イベントを開催している。その中で重要な部分をしめているのがビールを片手にラテン語やドイツ語で伝統民謡を歌うことだ。ラテン語、ドイツ語の発音の手ほどきがされるが完璧さは求められていない。ここでの歌はパフォーマンスというよりもむしろメンバーの団結を意味している。
兄弟としての絆
江戸ライン会の正会員となった者は、どのような状況下においても兄弟達を助け、学士会内の出来事および個人情報の守秘義務を誓う。会員は兄弟としてだけでなく真の友としての関係を築き、引退するまで卒業生として共にイベントや学士会ライフを楽しむことで絆が生涯続いていく。
国際交流
江戸ライン会は、世界11か国177もの学士会を束ねる国際学士会カルテルヴェルバンド (Cartellverband) の一部である。よって、面識がなくとも他の学士会を訪問また招待する事は我々の慣習となっているため、カルテルヴェルバンドの一員として旅行および学生交流の貴重な機会が与えられている。
シンボル
通常ドイツ系学士会は独自のシンボルカラーの帽子や肩帯(サッシ)を身に着けそれぞれの特徴をアピールする。江戸ライン会ではゴールド・黒・白を学士会カラーとしている。
会員育成
江戸ライン会では会員の育成にも力を入れている。卒業生が会員を自身の職場ツアーに招待する、学士会イベントでプレゼンをするといった事は珍しいことではない。キャリア相談、インターンシップの情報提供のほか、会員同士がお互いの勉学を助け合う。また、別の角度からの貴重な学びとして、ゲストや会員同士での示唆に富むディスカッションが挙げられる。江戸ライン会は自分の視野を広げることのできる活発な意見交換の場でもある。
卒業生との結束
上記のように、学士会卒業生は学士会の活動で重要な役割を担う。新会員は卒業生や先輩の中から一人を自分のメンターとして選ぶ。その時点からお互いを「Biervater (ビールの父)」、「Biersohn (ビールの息子)」と呼び合う間柄となり、「父」は学士会ライフ内外で「息子」をサポートする。学生から社会人へスムーズに移行できるように様々な手助けをする。ドイツ語で学士会は「エリート育成の場」とも位置付けられ、未来のエリート達がやがて社会で活躍していくための経験を積む場とされている。